環境負荷の低減

TOREIグループの事業活動と環境負荷

創業以来、圧倒的な国内取扱量を誇るマグロは、水揚げから加工、保管、物流、販売までをTOREIグループが一貫して行っています。その一連の事業活動の中で実施している、環境負荷の低減に向けた取組を紹介します。

TOREIグループの事業活動と環境負荷
環境負荷の把握範囲は、エコアクション21の認証対象範囲(TOREI及びTFL(※))であり、バリューチェーン及びTOREIグループ全体における環境負荷を示したものではありません。

※TFL:東洋冷蔵フード&ロジスティクス株式会社

GHG(※)排出量削減の取組

冷凍機の省エネ運転

事業所で使用する電気使用量の約6割を占めるのが超低温冷蔵庫。運転調整や夜間シフトによるピークシフト対応、適切なデフロスト(霜取り)、入出庫方法の効率化等により、電気使用量削減に取り組んでいます。また、冷凍機に関しても2014年より順次、高効率・省エネルギー型で自然冷媒を使用した設備への更新を実施しています。
※GHG:Greenhouse Gasを略した環境用語で、温室効果ガスを指す。

冷凍機の夜間シフトによるピークシフト
冷凍機の夜間シフトによるピークシフト

事業所のLED化

全国の自社事業所において、オフィス部分のLED照明化は切り替えを完了し、2022年までに超低温冷蔵庫内を含むほぼ全ての照明のLED化を実施。事業所全体で、さらなる省エネ化を図っています。

  • LED交換前
  • LED交換後

冷凍機の管理体制

TOREIグループの中でも最大規模の超低温冷蔵庫を保有する清水地区では、専任技術者による日常的な冷凍機の管理を実施することで、フロン漏えいの防止・早期対応、適切な機器運用による省エネ運転を推進しています。各事業所では、冷凍冷蔵設備関連の管理責任者を選任し、冷凍機の能力に応じた高圧ガス保安法に定められる国家資格保有者を配置しています。さらに、年1~2回の各事業所による冷凍機管理状況の確認、メンテナンスや日常管理に関する技術指導の実施など、冷凍機管理体制の強化を図り、安定運転を実現しています。

水使用量と排出水の適正管理

TOREIグループで発生する廃棄物の中でも約50%を占めるのが、加工場の排水処理設備から排出される汚泥です。冷凍マグロの解凍や加工場の清掃など、様々な場面で水資源を利用していますが、その排水処理プロセスにおいて有機物を除去して排出するなど、法令等で規定された排水基準を遵守するための管理を行っています。

資源の有効活用

世界の人口増加や経済規模の拡大等を背景に、世界的に資源・食料不足が顕在化しており、将来的にはより深刻な危機に直面する可能性があります。水産資源の原料生産から製品販売までの全てのステージに関わる食品企業として、フードチェーンにおける食品廃棄物等の削減と食料資源をはじめとした使用する全ての資源の有効活用を推進します。

食品廃棄物等の再生利用

TOREI及びTFLは、食品関連事業者として、マグロの加工過程で発生する残さいを100%再生利用しています。飼料化・肥料化のほか、マグロの皮からコラーゲンを抽出したり、残さいから抽出した魚油の一部を自社のマグロ加工品に活用しています。

食品廃棄物等の再生利用

発生抑制の取組み

マグロの加工過程において、皮・骨・内臓等の食することができない部分を取り除く際に、やむを得ず可食部となる身の一部を一緒に削ることがあります。この一緒に削ってしまっている身は食品ロスにあたります。そのため、自社工場で加工しているマグロ等については、厳しく歩留まりを管理しているほか、「鋸検定」を導入し、現場作業員の技術向上及び加工基準の一律化による歩留まり改善に取り組んでいます。

水使用量と排出水の適正管理

冷凍マグロの解凍や加工場の清掃など、様々な場面で水資源を利用しています。事業所に併設する排水処理設備において、排水中の有機物を除去する等、法令等で規定された排水基準を遵守するための管理を行っています。

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