数字だけが経理じゃない経営をサポートする "戦略経理"へ

2018年入社　水産学科出身経理財務

Profile

「メジャーなことをやるのは面白くない」。そうした思いで、理系の中でも水産学科を選び、花形の魚種ではなく鮎の養殖を研究。大学の就職説明会でTOREIを知り、世界中から水産物を調達するスケールの大きさとそのビジネスモデルに「面白そうだ」という直感が働いた。入社の決め手は、面接での社長の言葉。真剣に話を聞いてくれて「君のやりたいことできるよ。一緒に頑張っていこう」という一言で心を決めた。

1年目: 2018年入社、経理部に配属。主計業務を担当する部署にて、TOREIグループ全体の売上・利益のとりまとめを担い、数字の見方を徹底的に学んだ。
5年目: 管理会計の担当へ。エビの仕入れ事業と広島支店の会計業務を担当。数字を根拠とした、戦略的なアドバイスも担う存在。

Q. 現在の仕事とは？

数字をもとに経営や戦略の意思決定をサポート

「取り扱う数字のスケールがとてつもなくデカい」。それが入社当初、経理に配属されて最初に感じた印象です。現在、私は管理会計と呼ばれる、経営トップに対して経営判断をサポートする情報提供を目的とした会計業務を担当しています。TOREIは全体の売上高が約1500億円。各部門、支社・支店の売上も数十億、数百億円という規模になるため、それぞれ専任の本社経理の担当が伴走した体制をとっていて、私は今、エビの仕入れ部門と広島支店を担当しています。

毎日、毎月の業績推移に真っ先に目を通し、業績状況の把握と発信、営業計画の策定、さらに会計視点でのアドバイスも行っています。例えば、年間目標や月次報告を共有しながら、「なぜこの商材で利益が出ていないのか」「この商材をどう伸ばしていくか」など、支店長や営業課長と議論を重ね、自分の意見を提言します。それが次の営業戦略に繋がり、業績向上の一助となった経験は私の大きな自信になっています。こうして会社経営や事業戦略の策定と実行の支援を通じて、会社にダイレクトに貢献できる面白さがここにはあります。

Q. 成長させてくれた仕事とは？

様々な挑戦によって、数字から見える世界が広がる

転機となったのは、2019年の税制改正の時。消費税が10%に上がり、同時に軽減税率も導入されるということで、会社全体でこの変化に対応するため、経理が主導となる一大プロジェクトがスタートしました。まずは経理内での情報収集や外部セミナーに参加して知識を蓄えるところから始まりました。次のステップとして、部門や支社・支店向けの知識習得や業務フローの中で何が変わるのかといった説明会の開催、資料での発信などを行います。

そうして税改正の大枠を把握できた頃、上司から「全社向け説明会を君にやってもらいたい」と言われたのです。まだ、経理に配属されて２年目の私はほとんどデスクで数字と向き合う日々。大勢の人の前で話す経験もほぼありません。でも、大きく世の中が変わる中で大きな役目を与えられ、なんだか嬉しいような、身の引き締まる思いがしたのを覚えています。

どうやったら理解してもらえるか、覚えていただけるか。上司やチームの皆でアイデアを出し合い、かみ砕いて要点を絞り、伝え方を考えながら台本を作り上げました。想定質問を考え、仕事の合間も、家でも、何度もロープレを重ねました。でも、めちゃくちゃ緊張しましたね（笑）。そして、本社の営業約200名へのオンライン説明会、支社・支店に出向いての説明会、マネジメント層向けの説明会…。無事やり切った達成感は、これまでにない感覚でした。

この経験が私の意識や視野をグッと上げてくれました。現在は、新たなインボイス制度に向けた説明会を担当したり、社内の基幹システム刷新に伴い、経理メンバーの中で第一人者となるべく、タスクフォースメンバーに自ら志願し、経理的なシステムへの要望を伝えたりといった議論に参加しています。やはり数字を見ているだけではダメ。様々な経験があってこそ、数字からより多くの発想ができると思っています。今、会社経営や会計業界は大きな変革期だからこそ、その変革に積極的に参画して、戦略的な思考の幅を広げていきたいと思っています。

Q. TOREIで実現したいこと

魅力ある人に囲まれ、経営スキルを磨く

私の身近に、理想とする上司がいます。その人は、仕事に厳しく、経理的な知識も圧倒的。経理のプロとして他部署からも頼られる存在です。それだけでなく、常にアンテナを張ってメンバーを気にかけ、きちんと「ありがとう」と言ってくれたり、「最近いい仕事しているね」と褒めてくれる人。入社前の面接で、TOREIの社長が私の話を真摯に聞いてくれたように、まず、人として向き合う、風通しの良い文化があるのがTOREIの魅力。そうした環境だからこそ、積極的にチャレンジができたり、百戦錬磨の先輩、上司から影響を受けることも多いんです。

私の目標はTOREIの経営に欠かせない存在になっていくこと。そのためにも、経営に直結する経理としては、論理的思考、戦略的思考をもっと磨いていきます。さらに極端な話、自分で会社を創って、会社経営ができるくらいの知識をここで身に付けたいと思っています。社員をどう雇い、給料を払うにはどうしたらいいか、どう教育して、どんな制度が必要かなど、会社を健全に経営していくスキルを磨くことにおいて、TOREIというフィールドはこの上ない環境だと感じています。